遺産相続をしたいと考えた時に、誰に相談すればよいのでしょうか。どこに依頼すればスムーズでしょうか。相続に関する手続きは多種多様で、時には揉め事にもつながります。遺産相続に関してどんな時に、どこに相談すればよいのか、依頼するべきは誰なのかをまとめて掲載しています。
遺産相続についての専門家
遺産相続の相談をする際には、相談先となる色々な専門家がいます。相談先の専門家には、弁護士、司法書士、税理士、行政書士といった専門家や、銀行の相続アドバイザーなどがいます。相続の相談については、必ず誰に相談すればよいと一概にはいいづらい所があります。必ずしも、自分が困っている内容を全ての専門家が解決できるわけではないからです。法令等により決められている扱える仕事の範囲があり、相談されても対応できないという事があります。そのため、誰に相談するか、依頼するとスムーズに進むのかどうかは依頼したい手続きや相続の相談内容によるのです。以下で、相続に関してよくある相談内容と誰に相談すべきかをみていきましょう。
不動産名義変更（相続登記)
不動産を所有している親や配偶者が亡くなった場合は相続登記の申請が必要です。相続に際し、不動産の名義変更の登記をする場合は司法書士に依頼します。中には自分で申請した、という人もいるようですが、専門家に依頼した方がスムーズに進みやすくなります。
相続人・相続財産調査
相続に際して、相続人や相続財産の調査が必要になる場面があります。相続放棄や限定承認を選ぶ場合には、原則として相続人になったことを知った時から3カ月以内に家庭裁判所に申し立てが必要になりますので、早めの調査依頼が望ましくなります。弁護士以外の専門家へ依頼しても問題はありませんが、遺産分割で揉める可能性がある場合には、弁護士に依頼しておいた方が後々スムーズになる場面があります。
相続税
相続税に関する悩みや相続税の申告については税理士へ相談します。相続税がかかるのはいくらからか、特例や控除についてなど、税理士は税に関するスペシャリストです。相続税の申告と納税は、財産の持ち主の死亡を知った日の翌日から10カ月以内にする必要があります。期日に遅れてしまうと無申告加算税や延滞税といったペナルティがありますので、時間に余裕を持って相談しておいた方が安心です。
相続放棄
亡くなった人に借金がある場合、相続しない為に相続放棄を考えているという人は多いでしょう。その場合、相談先は弁護士か司法書士となります。相続放棄ではまず、本当に相続放棄をすべきかどうかの判断が必要となります。借金があるからといって必ずしも相続放棄になるとは限らないのです。調査をしてみたら資産額が借金額を上回るということもあります。そのため相続放棄すべきかどうか、相談の上判断する方が良いでしょう。ただし、相続放棄は原則、相続発生から3ヵ月以内に手続きを行う必要がありあまり時間がありません。時間が限られている為、早めに相談した方がスムーズに進みやすいでしょう。
遺言書の作成
遺言を作成したい場合には、弁護士、税理士、司法書士、行政書士どの専門家でも作成が可能です。いずれも相続や遺言に関わる業務を行うことができる国家資格者です。遺言書の作成に関してミスがあっては大変ですので、専門家に依頼して作成しておいた方が安心です。遺言書作成は、どの専門家でも良いかと思いますが、既に揉めている場合や、揉める可能性がある場合は弁護士に依頼する方が先々でスムーズとなるでしょう。
遺産分割協議書の作成
遺言書がある場合は、その指定に従い遺産分割を行いますが、 遺言書が残されていない場合は、残された遺産を誰が相続するか、何を相続するのかなどを話し合って決める遺産分割協議を行います。遺産分割協議書自体は、相続人が自分で作成することも可能ですが、遺産分割協議をして揉める場合には弁護士に依頼する必要が出てきます。弁護士に相談する場合には遺産分割協議の内容に関するアドバイスはもちろん、実際の遺産分割協議書の作成までを依頼することができ、弁護士に相談する大きな強みとなります。
遺産相続の紛争解決
遺産相続で起こる大きな問題が「揉め事」です。誰がいくら貰うのか、隠れた財産があるのか、遺言が正しいのか、遺言があるのか、遺言がないのか、各々場面により異なりますが、遺産相続で揉める事は多くあります。残された財産が多くても少なくても問題は起こります。話し合いが進まない、譲り合わない、仲が悪くなり会話ができないなどお金が絡むとこれまで仲が良かった家族に亀裂が生じてしまう事も多くあります。
相続の紛争解決は弁護士のみしか行えません。弁護士法72条に相続紛争や遺産分割問題に関する交渉、調停、裁判は弁護士でなければ取り扱ってはならないと決められています。弁護士は法律のプロです。相続に関するあらゆる法律問題を取り扱うことができます。第三者が間に入ることで、冷静に話はいやすくなるというメリットもあります。揉め事が起こったら迷わず弁護士に相談しましょう。
相続に関する何を相談するのか
その他にも、遺産相続ではさまざまな問題や手続きが発生します。まずは、自分がどうしたいのか、相続に関する何を相談したいのかを考えてみましょう。相談の流れが良くわからない、遺産相続を考えているけど何から始めたらいいか分からないという場合もあるでしょう。そんな場合は揉め事解決のプロである弁護士に相談ください。相談したからといって、必ずしも依頼までしなければならないというわけではありません。抱えている悩みをお聞かせいただければ、何を準備すればいいのか、今後どうしたらよいのかアドバイスをすることができます。
遺産相続で揉めているなんて人に話すのは恥ずかしいという人も居るかもしれませんが、弁護士は揉め事の相談を聞き慣れていますので、恥ずかしがる必要はありません。また、守秘義務がありますので、安心してご相談ください。
川口市で遺産問題に強い弁護士に相談
遺産分割の手続きをするためには、相続に関する法的知識が必要です。そのため、法律の専門家である弁護士のアドバイスやサポートが必要となる場合が多くあります。埼玉県川口市にあるゆい法律事務所では、遺産分割など相続のお悩みのお手伝いを多くさせて頂いています。相続が生じたら、まずは、弁護士に相談ください。遺言書の作成、遺産分割の交渉や調停、成年後見の申立てなど、遺産相続全般のご相談に応じます。また、相続税の申告に関しては、信頼できる税理士をご紹介することも可能ですし、遺産の不動産を売却するにあたっては、信頼できる不動産屋をご紹介することも可能です。
実際に事務所へ足を運んで手続きなどをする場合がありますので、自宅からあまりにも離れた場所だと大変になるでしょう。車を運転しない場合は、公共の交通機関で足を運びやすい場所がおすすめです。ゆい法律事務所は、埼玉県川口市、JR川口駅から徒歩約３分の立地にあります。川口駅は、さいたま市、戸田市などからもアクセスのよい場所です。
遺産分割のご相談はこれまでも多く受け付けており、相談実績が豊富にありますので安心してご相談いただけます。お力になれる所があると思いますので、 048-299-8800かメール相談 へお気軽にお問い合わせください。メールは24時間送付可能です。
